CEO Message
CEO 兼 共同創業者メッセージ
より若く健康であり続けたい
皆さんは人生の中で「より若く健康であり続けたい」と思った事があるのではないでしょうか?もちろん、私もそんな一人です。
私たち、Abraxでは、皮膚の下で生成されるTSLP(*1)と呼ばれる物質の産生を刺激する事によって得られる、今まで知られてこなかった人間の免疫システムの素晴らしい可能性を理解し、私たちの健康な身体を内側から改善していくための技術を開発しています。近年あらゆる医薬品と化粧品において目覚ましい進歩がみられました。しかしながら、まだ効果的な治療法が見つからない病気や望ましくない副作用を伴う治療法を受けなければならない病気が多くあることも事実です。私たちが取り組んでいる治療へのアプローチは、自分自身の皮膚から自然に生成される物質を応用するものであり、斬新かつ極めて安全なものです。血液の中にある脂質を取り込ませて皮膚から皮脂として出していくことで、より健康的な皮膚環境を作り出すことが可能であると考えています。この斬新なアプローチを通して、治療法が見つかっていない多くの皮膚病や脂質障害の解決に役立つものと確信しています。
ここAbraxにおいては、今までの医学常識を覆すようなTSLPの機能における研究成果を導き出し活用しています。私たちは、この斬新なコンセプトを最大限に活用し、患者さんにとって使いやすく、より効果的な治療法につながっていく医薬品の開発と製造に取り組んでいきます。
株式会社Abrax Japan 代表取締役CEO 共同創業者 成田譲
CSA Message
最高科学顧問 兼 創業者 メッセージ
基礎研究と臨床医療の架け橋となり治療の未来を創造する
子供の頃からずっと、医療の分野で働き、病気の人の力になりたいと思っていました。やがて、学生時代の研修中にはその研究体験に夢中になり、直接的な患者さんへのケアだけでなく、研究を通じて患者さんのお役に立ちたいと夢見るようになりました。
今、私はその夢を実現させることができています。
私はPhysician Scientist(フィジシャン・サイエンティスト)(*1)であり、2つの肩書きを持っています。
1つは「医師」として、もう一つ「研究者」として。
Physician Scientistとしての私の役割は、基礎研究と臨床医療の架け橋となることだと考えています。
本質的に、Physician Scientistは「bench to bedside (基礎研究から臨床へ)」のプロセスが移行されるのを助けます。
私の生涯にわたる目標は、基礎科学の発見を臨床的に意味のある方法で「治療」または「診断可能なもの」に変換することにより、患者を助けることです。その中でも私の研究の関心を、「免疫細胞の機能と発達を変化させるために治療的に標的とすることができる細胞内シグナル伝達経路」に絞り焦点を当ててきました。同時に疾患の転帰において、潜在的な利益をもたらす可能性があることがわかってきたのです。
免疫系と皮膚の微小環境との相互作用を調査、研究した結果、胸腺間質リンポポエチン (通称TSLP) として知られるサイトカイン (免疫ホルモン) が皮脂産生と皮膚バリア機能の重要な調節因子であることがわかりました。
皮脂は脂質が豊富な物質で、私たちの肌を外部の環境から守っています。
湿疹などの一部の病気では皮脂の分泌が減少し、尋常性ざ瘡(ニキビ)などの病気では皮脂が過剰に生成されます。したがって、皮脂分泌をいずれかの方向に制御することができれば、これらの疾患の治療に有益に働くこととなります。
さらに、皮脂の分泌はエネルギーが豊富な物質であるため、全身の脂質代謝にも影響を与える可能性があります。
この新たに発見された軸を利用して、私たちの発見を皮膚および脂質疾患の治療のための実用的な人間の使用に変換するために、エイブラックスジャパンを設立しました。
ここエイブラックスジャパンでは、この新しいコンセプトにより、皮膚を通して健康を促進するよう努めていきます。
株式会社Abrax Japan 最高科学顧問・共同創業者 上林拓
Profile
会社情報
会社概要
会社名 | 株式会社Abrax Japan (エイブラックスジャパン) |
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所在地 | 〒107-0062 東京都港区南青山2丁目2番15 WinAoyamaビルUCF635 |
TEL | 03-5776-3838 |
資本金 | 258,166,141円 |
設立 | 2020年5月21日 |
事業内容 | TSLPを用いた新薬の研究開発 |
代表取締役 | 成田譲 |
関連会社 | Abrax Australia Pty Ltd (Australian Company Number 651944991) |
会社沿革
2020年 | 創業者の上林拓博士によるプロジェクトスタート |
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2020年 | 成田譲がCEOとして就任 |
2020年 | 日本に法人設立・シード1での資金投入実施 |
2020年 | ベンチャーキャピタル・個人投資家から1.9億円の資金調達 |
2020年 | Camargo社と業務提携契約を締結 戦略チーム創設 |
2020年 | Tergus Biopharma社と業務提携契約を締結 製品開発着手 |
2020年 | 個人投資家によるシード3で5千万円の追加資金調達を実施 |
2021年 | オーストラリアに現地法人Abrax Australia Pty. Ltd.を設立 |
2021年 | 上林拓博士の研究論文が学術誌「Science 7/30号」に掲載 |
2021年 | シード4実施により3.1億円の追加資金を調達 |
2021年 | シード資金調達を完了し発行株式評価額が10億円を超える |
2022年 | 米国のSTAT Summit 2022で最優秀賞をダブル受賞 |
2022年 | ペンシルベニア大学との独占ライセンス契約締結 |
2023年 | 臨床試験開始に向けた非臨床安全性評価を完了 |
2023年 | 研究内容の一部を日本テレビの情報番組で上林博士が解説 |
2023年 | 九州大学と新規化合物の開発で共同研究契約を締結 |
2024年 | 小動物を使用した合剤の投与量漸増試験および有効性研究の実施 |