株式会社Abrax Japanと九州大学 大学院農学研究院 農業薬剤化学研究室 次世代製品に向けた新規化合物の開発に関する共同研究契約を締結

株式会社Abrax Japan

国立大学法人 九州大学

株式会社Abrax Japan (以下Abrax Japan)と国立大学法人九州大学(以下 九州大学)大学院農学研究院 生命機能科学部門生物機能分子化学講座 農業薬剤化学研究分野の有澤美枝子教授は、次世代製品に向けた新規化合物の開発に関する共同研究契約を締結しました。Abrax Japanは東京に本社を置き皮膚疾患および肥満症に対するファースト・イン・クラスの治療薬の開発を目指しています。本共同研究は、有澤教授の有機合成技術を活用し、次世代医薬品に向けた新規化合物の開発を目的としています。

Abrax Japanは現在、湿疹、脂質代謝障害、肥満に対する新しい外用薬を開発しています。開発中の主力製品は、既存の乾癬治療薬であるカルシポトリエンを再製剤化し、新たな適応症へとリポジショニングにすることで、カルシポトリエンの既知物性を活用し、リードアセットの概念実証(POC)の確立にとり組んでいます。並行して、Abrax Japanは湿疹や肥満の治療をさらに進歩させるため、新薬候補の開発にも積極的に取り組んでいます。

九州大学の有澤教授は、斬新な有機化学反応と有機合成方法論の開発研究を行い、本質的に新規な分子骨格を有する物質群を提供して、化学と生物学を融合した研究を進めています。特に、新しい化学・生物現象、原理と機能の発見に至る基礎的研究と、動植物を対象として環境ストレスに適切に応答する農業薬剤と医薬品の開発に関する応用研究を行っています。本共同研究では独自の分子設計方法論に基づいて生体親和性の高い低分子化合物をデザインし、化学合成によって医薬品候補化合物を開発します。

Abrax Japanは、本共同研究を通じて、有澤教授の有機合成技術の活用による新規化合物の創出を目指します。この提携により、カルシポトリエンに類似した、安全性と有効性がより最適化された新たな薬剤候補の開発が促進されると期待しています。

Abrax Japanの成田譲・最高経営責任者(CEO)は、「九州大学のような日本の権威ある研究機関との共同研究を開始できることを大変嬉しく、光栄に思います。これは、肥満および肥満関連疾患のファースト・イン・クラス治療薬を開発するという目標達成に向けた大事な第一歩となります。2024年に計画されているファースト・イン・ヒューマン臨床試験に続き、今回の共同研究を通じて、皮膚疾患、肥満、肥満関連疾患、脂質代謝異常症に苦しむ患者さんの治療に役立つ医薬品開発に大きな進展が期待されるものと信じています」と述べました。

Abrax Japanについて

株式会社Abrax Japanは、ペンシルバニア大学の上林拓博士の研究をもとにした治療薬の開発とその商業化を目的として、2020年に上林拓博士と成田譲氏によって東京で設立されました。現在まで、Abrax Japanは個人投資家とベンチャー・キャピタルから、シードラウンドで370万米ドル(約5.5億円)を調達し、主力製品の開発を進めております。Abrax Japanは、2024年にオーストラリアで慢性手湿疹に対するファースト・イン・ヒューマン臨床試験を実施する予定です。

国立大学法人九州大学について

九州大学は、2030年に向けた大学の目指す姿として「総合知で社会変革を牽引する大学」を掲げ、これまで蓄積してきた「知」と「人材」を最大限に活用し、地域社会と協働して、社会的課題の解決や、持続可能で人々の多様な幸せを実現する社会づくりに貢献する取組を展開しています。
「脱炭素」や「医療・健康」「環境・食料」など、世界が注目する最先端の研究活動を展開し、広大なキャンパスを生かした実証実験や大学発ベンチャーなどにより、研究成果の社会実装を推進しています。

問い合わせ先

・株式会社Abrax Japan
https://abrax-japan.com】の問い合わせフォームからお申し込みください。

・国立大学法人九州大学 広報課
  Mail:koho [at] jimu.kyushu-u.ac.jp
※上記の[at]は@に置き換えてください。