東京発 – 2025年2月15日 – Abrax Japan株式会社(以下、当社)は、このたびウィリアム・チン医学博士(Dr. William Chin, MD)とゾルタン・アラニー医学博士(Dr. Zoltan (Zolt) Arany, MD, PhD)を科学諮問委員会の新メンバーとして迎えることを発表いたしました。医学・科学分野において高い評価を得ている両氏は、代謝および心血管領域における革新的な治療法の開発という当社のミッション達成に向け、豊富な専門知識と深い洞察を提供してまいります。
ウィリアム・チン博士は、ハーバード大学医学部名誉教授(an Emeritus Professor of Medicine at Harvard Medical School)であり、イーライリリー社(Eli Lilly)でディスカバリーリサーチ担当上級副社長(a former Senior Vice President of Discovery Research at Eli Lilly)を務めた経歴を持っています。分子遺伝学および内分泌学を専門とする著名な医師科学者として、数多くの論文発表や特許取得を通じて科学の発展に多大な貢献を果たしてきました。アカデミアと産業界の双方での豊富な経験を持つチン博士は、医学の革新と進歩に対する強い信念を持ち続けています。
ゾルタン・アラニー博士は、ペンシルベニア大学ペレルマン医学大学院のサミュエル・ベレット心臓病学教授(the Samuel Bellet Professor of Cardiology) として、心血管代謝プログラムのディレクター(Director of the Cardiovascular Metabolism Program at the Perelman School of Medicine at the University of Pennsylvania)を務めています。ハーバード大学を首席で卒業後、同大学医学部で医学博士号を、同大学院の文学研究科では博士号を取得し、デイビッド・リビングストン博士の下で研鑽を積んでいます。その後、マサチューセッツ総合病院での内科研修、ブリガム・アンド・ウィメンズ病院での心臓病学フェローシップを経て、ダナ・ファーバーがん研究所においてブルース・シュピーゲルマン博士の下でポストドクトラルフェローを務めました。
2014年のペンシルベニア大学着任以降、アラニー博士は心血管疾患の基盤となる代謝メカニズムの解明に注力してきました。分子生物学、オミックス技術、モデル生物、臨床研究を統合した学際的アプローチにより、ヒトの心不全における代謝変化、糖尿病と血管障害の関連性、周産期における母体心疾患など、重要な研究課題に取り組んでいます。優れた研究者であると同時に、臨床医、教育者としても高い評価を受けており、現在は細胞生物学・生理学・代謝学大学院グループの議長も務めています。
当社代表取締役社長の成田譲は、次のように述べています。「このたび、ビル博士とゾルト博士を当社チームにお迎えできることを大変光栄に存じます。代謝症候群と心血管研究における両氏の卓越した専門性は、当社の臨床開発の推進に大きく貢献するものと確信しております。」
経験と専門性豊かな新たな科学諮問委員会メンバーを迎え、当社は代謝および心血管領域におけるアンメット医療ニーズに応える革新的な治療法の開発に、一層注力してまいります。
本件に関しますご質問、ご意見、取材の申し込みはこちらの問い合わせフォームからお問い合わせください。担当者よりご連絡差し上げます。